性同一性障害 Ｑ＆Ａ

生まれつきの性と身体との間に違和感や嫌悪感がある方は性同一性障害（GID）の可能性があります。
今後、男性ホルモンを投与し、ヒゲを生やしたり、生理を止めたい場合やバストをなくしたい場合で、戸籍の変更などもお考えの場合はメンタルクリニックなどでカウンセリングを行い、GIDのガイドラインに沿って治療を行うのがよいと思われます。

ただ、メンタルクリニックのカウンセリング前に身体的違和感を解消したい場合は、乳腺除去やホルモン治療を先行される方もおられます。
乳腺除去の意志が固い場合は当院にカウンセリングに来ていただき、診察、血液検査の上で手術を行います。
もちろん、懇意にしていただいているメンタルクリニックをご紹介することも可能です。

FTMの人に対する乳房切除についてはホルモン治療をされていても、そうでない場合でも手術可能です。
ただし、カウンセリング、診察の結果適応が確認され、血液検査の結果に問題がない場合に手術の予定を組みます。
手術は胸部硬膜外麻酔と静脈麻酔を併用して行います。
乳房が垂れ下がっているタイプの場合は術後、皮膚の弛みがでます。
数ヶ月の間にかなり皮膚は引き締まり、70〜80％の方は乳腺除去および乳腺周囲の脂肪吸引で目立つ弛みはでないようです。
最終的に皮膚のだぶつきが気になる場合は皮膚切除が必要となります。そのような場合は別途料金がかかります。

FTMであることが診断されておれば乳腺除去を行っています。ホルモン治療の有無は問いません。
乳腺除去の手術は毎週行っており、これまで300例以上の実績がございます。
元々のバストの大きさや皮膚の垂れ下がりなどが術後の状態の差になります。
皮膚にハリがある方の場合は皮膚の弛みがでませんが、下垂したバストの方は皮膚に弛みがでます。
下垂したバストの方は数ヶ月のうちにある程度は皮膚が縮まってきますが、最終的にも皮膚のだぶつきが残ることがあります。
その場合は術後半年以上過ぎた時に皮膚切除も考慮する必要があります。

乳腺除去手術は日帰りで行っています。
術後、歩行ができること、飲食ができること、排尿も問題なくできることから敢えて入院治療は必要がありません。 

ただし、手術時にドレーンと言う器具を挿入し、原則的には翌日まで装着したままとなります。
翌日ドレーンを抜去するためにご来院いただきますので、遠方の方でご心配の方は当院の近くのホテルに滞在される事をお勧めします。

乳腺除去後の痛みですが、強い痛みは2〜3日のうちにはなくなります。その間は鎮痛剤を服用します。
仕事は数日後には可能ですが、かなりの肉体労働の場合は厳しいかもしれません。
それは痛みとかの問題ではなく体力的な問題です。
というのは乳腺除去のみでいい場合は体力的にも問題はありませんが、かなり乳腺周囲に脂肪組織が多い人の場合は乳腺周囲の脂肪吸引が必要だからです。
脂肪吸引量が多い人の場合は術後に多少の貧血症状がでることがございます。 可能であれば一度カウンセリングすることをお勧めします。 

当院は基本的には年中無休で診療を行っていますが、学会参加や年始などには休診日になります。
年末も診療を行いますが、それによって料金が変わることはありません。

FTMの人にのみ乳腺除去を行っています。
通常は、カウンセリング時に乳房の診察を行うとともにFTMの方かどうかいくつかの質問で確認させていただきます。
その時に血液検査をして健康状態に異常がないかどうかチェックします。 

その後、手術日を決めて手術を行います。
手術は３〜４時間で終了しますが、手術後、2時間ぐらいは術後状態を確認するとともにドレーンという管を手術部位に挿入して出血の程度を経過観察します。
ドレーンは原則的には翌日まで挿入します。翌日来院していただきドレーンを抜去します。

脂肪吸引量が多い場合や出血が続く場合は翌日以降も数日間、挿入したままで過ごしてもらう場合があります。
特に問題がなければドレーンを抜去して帰宅していただいております。 
したがって、遠方の方の場合はお近くの内科医院などで血液検査を済ませていただき、その結果を持参していただければカウンセリング後、引き続いて手術を行います。
手術日および翌日はクリニック近辺に滞在していただき、その後は1週間後に抜糸に来院していただく必要があります。

FTMの方の場合は乳腺除去を行っています。
麻酔に関しては胸部硬膜外麻酔と静脈麻酔の併用で、腋の部位から乳腺周囲の脂肪吸引を行ってから乳輪下半分を切開して乳腺を分割除去しています。
手術後は２〜３時間休んでいただいてから帰宅できます。 

なお、事前にカウンセリングに来ていただき、バストの状態を診察させて頂き、血液検査などで健康チェックをします。
特に健康状態に異常がないことを確認できたら手術日を決定します。

全額で50万3000円になります｡（手術料金40万円と麻酔料金が10万円､1週間分の内服薬が3000円）医療ローンを組むこともできます｡
その場合は身分証明書と銀行印を持参ください｡一定の審査はあります｡ 

手術の方法は、まず胸部硬膜外麻酔と静脈麻酔を併用して実施します。
脇の部位から細いカニューレを挿入して乳腺周囲の脂肪吸引をし、次に乳輪下半分を切開して乳腺を分割切除します。
元々、かなりバストが大きい人の場合は皮膚の弛みがでることもありますが、それほど大きなバストでない方の場合は皮膚切除をしなくても数ヶ月の間に皮膚がフィットしていきます。

性同一性障害(FTM)の方の場合は乳房切除を行っています。
FTMの方については、カウンセリング、診察の結果適応が確認され、血液検査の結果に問題がない場合に手術の予定を組みます。

なお、FTMという診断書がない場合については、診察の結果、生まれながらの性に対して長年違和感や嫌悪感があり、既に継続的に男性ホルモンの投与を受けていると認められる場合に限り、FTMという診断書を持参していなくてもFTMと診断して手術を行っています。

乳房切除の料金は通常は40万円で麻酔費用が10万円、1週間分の内服薬が3,000円です。
ただ、乳腺以外に乳腺周囲の脂肪組織が非常に多い方がまれにおられます。その場合は料金が異なります。
ホームページに症例写真を掲載していますが、これぐらいの方は通常料金で実施しております。 
また、医療ローンも扱っております。身分証明書と銀行印を持参していただく必要があり、一定の審査があります。

性同一性障害(GID）の方でFTMの人には乳房切除します。乳房は脂肪組織と乳腺でできています。
まず、脇の部位に5ミリほどの切開を行い、その部位から細い管を挿入して脂肪吸引します。
次に乳輪下半分を切開してその部位から乳腺を除去します。
通常、大きな傷を作ってまで皮膚切除しなくても乳腺除去と脂肪吸引をすれば皮膚は収縮します。
麻酔は胸部硬膜外麻酔と静脈麻酔を併用します。傷は乳輪の下半分に白い線がでますが目立つものではありません。

料金は40万円で、麻酔費用が10万円、1週間分の内服薬が3,000円です。