鼻の手術について。ダンゴ鼻の修正・鷲鼻修正・鼻の孔を小さくしたいといった様々な鼻の修正手術があります。

隆鼻術

隆鼻術は、鼻筋を通す手術です。使用する素材は大別すると３種類あります。

フィラーの注入・・・ヒアルロン酸・レディエッセ・エランセ・アクアミドなどの注入

シリコンプロテーゼ・・・シリコンプロテーゼは、人間の軟骨に近い感触でできており、体内で変化しない安全な素材です。これを、鼻骨骨膜下に挿入します。L字型とI字型に大別されます。手術は、鼻の孔から行いますので傷はわかりません。最近はゴアテックスという人口血管にも使われる素材を使用することもあります。

エンドプロテーゼ・・・細いカニューレを高さを出す部位に挿入し、固形ジェルを挿入するスペースを作成してから固形 ジェルを挿入します。シリコンプロテーゼ挿入のような骨膜を剥離しないので腫れの程度は軽度です。1ヶ月ほどで固形ジェルの周囲に線維性のカプセルが作ら れて安定します。フィラー注入と違って永久的なものです。

軟骨・・・耳介軟骨を移植して高さをだします。自己組織なので生着しますが、一部吸収されます。

また、以前に入れたプロテーゼを抜去したり、プロテーゼの入れ換えも行っています。

シリコンプロテーゼ挿入による隆鼻術の注意事項

1. 左右いずれかの鼻腔内を５mm程度切開し，鼻骨骨膜下及び鼻背鼻尖軟骨上にポケットを作成してシリコンプロテーゼを挿入し，鼻筋を出したり鼻を高く見せたりする手術です。

2. 手術後は，過度な腫脹や皮下出血を防止するため，３日間テープで圧迫固定します。３日経過後はテープをはずして下さい。

3. 入浴は手術の当日から可能ですが，テープで圧迫固定している間は，テープを濡らさないようにして下さい。

4. 手術後３日間は洗顔ができないため，メイクをされる場合はポイントメイクのみにして下さい。

5. 洗顔は手術後４日目から可能ですが，鼻に強く触れないよう注意して下さい。鼻の部分のメイクは手術後１週間以降にして下さい。

6. 手術後１週間は飲酒，喫煙をお控え下さい。

7. 縫合は吸収糸で行うため抜糸の必要はありませんが，早く糸を取りたいという場合は１週間後を目処にご予約の上来院して下さい。

8. 手術後は鼻や目の周囲に顕著な腫脹や皮下出血を生じます。概ね１〜２週間程度で軽快しますが，落ち着くまでには１ヶ月は必要です。

9. もともと手術前から鼻筋が曲がっていたり鼻孔に左右差があったりする場合は，手術後にそれが強調されて見える場合があります。

10. 手術後は，血腫，感染症などの合併症を発症する可能性がゼロではありませんので，異常を感じられた場合は速やかに連絡して下さい。

11. また，プロテーゼ挿入術については，稀に患者様のプロテーゼに対する体質的不適合により，プロテーゼを抜去して治療しなければならなくなるケースがあります。この点，予めご承知置き下さい。

12. 手術の成果には個人差があり，手術後の傷の治り方や腫れの引き方も各人各様です。医師が説明することはおおよその目安であり，すべての患者様が同じ経過を辿るとは限りません。

13. 手術開始前あるいは手術中における当該患者様の全身状態，精神状態，手術部位の状態，麻酔適合性その他の事情によっては，執刀医の裁量的判断により，手術に着手したり続行させたりすることなく手術を中断または中止もしくは延期することがありますので，その場合には執刀医の指示に従って下さい。

14. 美容外科医療にも限界がございます。患者様のおおまかな希望を満たすことはできますが，主観的な理想を完全に実現することは不可能です。この点について理解し，納得された方のみ治療を受けるようにして下さい。

ゴアテックス挿入による隆鼻術

1. この手術は，鼻腔部及び鼻柱部を切開し，鼻骨骨膜下及び鼻背鼻尖軟骨上にポケットを作成してゴアテックスを挿入し，鼻筋や眉間部を出したり高く見せたりする手術です。 通常は鼻尖形成などと併用します。

2. 手術後は，過度な腫脹や皮下出血を防止するため，３日間テープで圧迫固定します。３日経過後はテープをはずして下さい。

3. 入浴は手術の当日から可能ですが，テープで圧迫固定している間は，テープを濡らさないようにして下さい。

4. 手術後３日間は洗顔ができないため，メイクをされる場合はポイントメイクのみにして下さい。

5. 洗顔は手術後４日目から可能ですが，鼻に強く触れないよう注意して下さい。鼻の部分のメイクは手術後１週間以降にして下さい。

6. 手術後１週間は飲酒，喫煙をお控え下さい。

7. 縫合は鼻腔内は吸収糸で行うため抜糸の必要はありませんが，鼻柱ぶの糸は抜糸が必要になります。１週間後を目処にご予約の上来院して下さい。

8. 手術後は鼻や目の周囲に顕著な腫脹や皮下出血を生じます。概ね１〜２週間程度で軽快しますが，落ち着くまでには１ヶ月は必要です。

9. もともと手術前から鼻筋が曲がっていたり鼻孔に左右差があったりする場合は，手術後にそれが強調されて見える場合があります。

10. ゴアテックスが眉間で折れ曲がることがあります。その場合は眉毛下内側に5mm〜1cm切開して折れ曲がりを解除させる必要な時があります。

11. 手術後は，血腫，感染症などの合併症を発症する可能性がゼロではありませんので，異常を感じられた場合は速やかに連絡して下さい。また，ゴアテックス挿入術については，稀に患者様のゴアテックスに対する体質的不適合により，ゴアテックスを抜去して治療しなければならなくなるケースがあります。この点，予めご承知置き下さい。

12. 手術の成果には個人差があり，手術後の傷の治り方や腫れの引き方も各人各様です。医師が説明することはおおよその目安であり，すべての患者様が同じ経過を辿るとは限りません。

13. 手術開始前あるいは手術中における当該患者様の全身状態，精神状態，手術部位の状態，麻酔適合性その他の事情によっては，執刀医の裁量的判断により，手術に着手したり続行させたりすることなく手術を中断または中止もしくは延期することがありますので，その場合には執刀医の指示に従って下さい。

14. 美容外科医療にも限界がございます。患者様のおおまかな希望を満たすことはできますが，主観的な理想を完全に実現することは不可能です。この点について理解し，納得された方のみ治療を受けるようにして下さい。

 

鼻尖形成術（ダンゴ鼻修正）

鼻尖縮小手術は、鼻先が丸く大きいのを改善するものです。鼻尖軟骨が左右離れているために大きくみえるタイプとその軟骨が発達して大きいために丸くみえる 場合があります。さらに、鼻先の皮膚が厚いことでも同様の形態になります。原因が違うためそれぞれ手術内容は違ってきます。一般的には、鼻尖軟骨を一部切 除し、さらに左右の軟骨の間の組織を除去してから、左右の軟骨を寄せます。場合によっては、鼻先に軟骨を移植する場合もあります。これらを総称して鼻尖形 成術あるいは、鼻尖縮小術と言います。

日本人の場合は、白人に比べ鼻尖部の皮膚が厚く鼻尖軟骨の形がリアルに再現されない事があります。その場合は、高さをださないと効果的ではありません。

従って、鼻尖形成あるいは鼻尖縮小といっても患者様の鼻尖部の形・皮膚の厚みなどによって手術内容が変わります。カウンセリングをして頂かないとどのような方法が良いか断言できません。

鼻尖縮小術のみの場合はクローズ法で行います。左右の鼻尖軟骨の間の脂肪組織や結合組織を除去し、必要があれば鼻尖軟骨を一部除去して左右の鼻尖軟骨を縫合して寄せます。一方、鼻尖形成術の場合はオープン法で行います。鼻尖縮小術の処置のみでなく軟骨移植も行います。耳介軟骨を鼻尖部位あるいは鼻柱部に移植したり、鼻中隔軟骨を延長するために鼻尖軟骨を左右に分けて鼻中隔軟骨に耳介軟骨や鼻中隔軟骨から採取した軟骨を移植します。（鼻中隔延長）

どちらも1週間ほどはギブス固定をします。その後も1ヶ月ほどは適宜ギブスで固定が必要になります

鼻中隔延長手術の注意事項

1. ，鼻中隔軟骨及び耳の軟骨の一部を切り取り，鼻中隔下端部に移植し鼻中隔を延長する手術です。
2. 手術後は，過度な腫脹や皮下出血を防止するため，７日間テープで圧迫固定します。
3. 入浴は手術の当日から可能ですが，テープで圧迫固定している間は，テープを濡らさないようにして下さい。
4. 手術後５〜７日間は洗顔ができないため，メイクをされる場合はポイントメイクのみにして下さい。
5. 洗顔はテープをはずした後から可能ですが，鼻に強く触れないよう注意して下さい。鼻の部分のメイクは手術後１週間以降にして下さい。
6. 手術後１週間は飲酒，喫煙をお控え下さい。
7. 抜糸は手術の翌日から数えて７日目に行います。抜糸部は鼻と耳に行います。
8. 手術後は鼻に顕著な腫脹や皮下出血を生じます。概ね１〜２週間程度で軽快しますが，落ち着くまでには１ヶ月は必要です。
9. もともと手術前から鼻筋が曲がっていたり鼻孔に左右差があったりする場合は，手術後にそれが強調されて見える場合があります。
10. 過度な延長をすると数年後に軟骨の形状に変化がおき、鼻筋が曲がる可能性があります。その場合は曲がった軟骨を除去したり、軟骨を追加挿入して補強したりする必要があります。
11. 手術後は，血腫，感染症などの合併症を発症する可能性がゼロではありませんので，異常を感じられた場合は速やかに連絡して下さい。
12. 手術の成果には個人差があり，手術後の傷の治り方や腫れの引き方も各人各様です。医師が説明することはおおよその目安であり，すべての患者様が同じ経過を辿るとは限りません。
13. 手術開始前あるいは手術中における当該患者様の全身状態，精神状態，手術部位の状態，麻酔適合性その他の事情によっては，執刀医の裁量的判断により，手術に着手したり続行させたりすることなく手術を中断または中止もしくは延期することがありますので，その場合には執刀医の指示に従って下さい。
14. 美容外科医療にも限界がございます。患者様のおおまかな希望を満たすことはできますが，主観的な理想を完全に実現することは不可能です。この点について理解し，納得された方のみ治療を受けるようにして下さい。

 

小鼻縮小術（あぐら鼻・獅子鼻の修正）

小鼻縮小は、鼻の中からする方法と外も含めて切除する方法があります。効果が高いのは、鼻の外から張り出した小鼻を切除する方法です。

ただ、傷のことを心配される人は、内側の切除のみにしますが、スタンダードな方法は、Weir法といって外から切除する方法です。５日後に抜糸しますが、その間は小さい肌色のテープをはります。抜糸後は傷が少しピンク色をしていますが、目立たなくなります。

小鼻縮小手術の注意事項

1. 鼻翼を一部切除することによって小鼻の幅を縮小したり小鼻の形を整えたりするものです。

2. もともとの小鼻の広がりの程度によっては手術の効果が少なく感じられる場合があり，いわゆる「獅子鼻」の場合が最も顕著に効果が現れます。

3. 切開は小鼻の際から鼻孔にかけて行います。手術後は切開・縫合部を保護するため，抜糸までの間，テープを貼って固定します。

4. 抜糸は手術後５日〜１週間後に行います。

5. シャワー・入浴は手術当日から可能ですが，患部を濡らさないようにご注意下さい。洗顔やお化粧は抜糸後から可能となります。

6. 手術後抜糸までの間は飲酒・喫煙はお控え下さい。

7. 手術後は軽度の腫れや皮下出血が起こりますが，数日〜１週間で軽快します。

8. 手術後２週間は小鼻に強く触れないようご注意下さい。

9. 切開・縫合した部位は抜糸後も赤みが残りますが，約３ヶ月程度でほとんど目立たなくなります。但し，切開痕が消えてなくなることはありません。

10. 手術後は，縮小の効果や形状に若干の左右差が生ずることがあります。とくに，もともと鼻孔の大きさや形状に左右差のある方は，手術後もそれが残ったり強調されて見えたりすることがあります。

11. 手術後は，血腫，感染症などの合併症を発症する可能性がゼロではありませんので，異常を感じられた場合は速やかに連絡して下さい。その場合，処置が必要となることがあります。

12. 手術の成果には個人差があり，手術後の傷の治り方や腫れの引き方も各人各様です。医師が説明することはおおよその目安であり，すべての患者様が同じ経過を辿るとは限りません。

13. 手術開始前あるいは手術中における当該患者様の全身状態，精神状態，手術部位の状態，麻酔適合性その他の事情によっては，執刀医の裁量的判断により，手術に着手したり続行させたりすることなく手術を中断または中止もしくは延期することがありますので，その場合には執刀医の指示に従って下さい。

14. 美容外科医療にも限界があります。患者様のおおまかな希望を満たすことはできますが，主観的な理想を完全に実現することは不可能です。この点について理解し，納得された方のみ治療を受けるようにして下さい。

 

整鼻術（鷲鼻修正）

魔女鼻などと言われる場合もあります。この手術は、鼻筋の高くなった部分（ハンプ）を削り、鼻骨側方の骨切りを行い鼻骨を寄せて細い鼻筋にする手術です。鼻手術で鼻根部から鼻尖部までの形態を改善する手術であるので術後のダウンタイムが長く、また、ギブス固定も２〜３週間要します。

1. 手術後は，血腫，感染症などの合併症を発症する可能性がゼロではありませんので，異常を感じられた場合は速やかに連絡して下さい。その場合，処置が必要となることがあります。 感染や術後の鼻閉、曲がりが生じるリスクがあります。特に再手術症例の場合は手術数日前から感染防御のため抗生剤の投与をします。

2. 手術の成果には個人差があり，手術後の傷の治り方や腫れの引き方も各人各様です。医師が説明することはおおよその目安であり，すべての患者様が同じ経過を辿るとは限りません。

 

その他

鼻柱形成術・・・鼻を長くみせるたり半先の高さをだすために鼻柱部に軟骨移植する。軟骨は耳介から採取します。

　鼻中隔延長と異なり、軟骨を移植して鼻柱を伸ばす手術なので効果はわずかです。

　手術後は，血腫，感染症などの合併症を発症する可能性がゼロではありませんので，異常を感じられた場合は速やかに連絡して下さい。その場合，処置が必要となることがあります。

鼻孔底形成術・・・正面からみて鼻の孔が目立つ場合に皮膚および軟骨を鼻孔上部に複合移植して皮膚を延長する。（鼻孔縁延長）　複合移植の皮膚軟骨は耳介から採取します。

　限界がある手術なので完全に正面から鼻の穴が見えなくするこことはできません。感染が起きると移植片が脱落し、効果がでません。

　手術後は，血腫，感染症などの合併症を発症する可能性がゼロではありませんので，異常を感じられた場合は速やかに連絡して下さい。その場合，処置が必要となることがあります。

料金と手術時間

価格は全て税別となります。

術名		料金 (万円）	麻酔方法	手術時間 (分）
鼻	ヒアルロン酸	3〜5	笑気麻酔	3
	Caアパタイト0.7mlまで	8	笑気麻酔	3
	ポリカプトラクトン	６〜8	笑気麻酔	3
	シリコンプロテーゼ	22	局所麻酔＋笑気麻酔	15
	ゴアテックス	24	局所麻酔＋眼下窩神経ブロック	30
	耳介軟骨	24	局所麻酔＋静脈麻酔	30
	鼻尖縮小（クローズ法）	24	局所麻酔＋静脈麻酔	60
	鼻尖形成	30	局所麻酔＋静脈麻酔	120
	鼻中隔延長を伴う鼻尖形成	50	局所麻酔＋静脈麻酔	120〜180
	小鼻縮小	24	局所麻酔＋眼下窩神経ブロック	30
	高鼻孔底形成（鼻孔縁延長）	24	局所麻酔＋静脈麻酔	60
	整鼻術（鼻骨幅寄せ+鼻尖形成）	80	全身麻酔	180〜240

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