糸で引き上げる方法は、スレッドリフトと命名されました。そのうちギザギザの糸を使用して張りをだすのが、APTOSとW-APTOSです。前者はanti-ptosisから名前がつけられたのですが、下垂を対処するという意味です。後者は、シンガポールのWaffle Wu医師が開発した方法だからWaffleのanti-ptosisです。私自身2年半前にシンガポールへ行って講習をうけましたが、引き上げ効果というより張りを維持するものだと思います。
一方の糸で引き上げる方法として、側頭部から鼻唇溝にかけてチップがついた糸を通して引き上げる方法があります。これがケーブルリフトというものです。
私自身は上記のスレッドリフトすべて行っています。そのうちこのような糸で引き上げるスレッドリフトのなかで最も引き上げ効果が強いのは、ケーブルリフトだと思います。勿論、ミッドリフト・ロアーリフト・ブローリフトなどの本格的な手術に比べると効果は弱いですが、ダウンタイム・タルミの程度などによっては、スレッドリフトでもいいと思います。さらに、ヒアルロン酸注入、ボトックス注入を併用すればより効果的です。
料金は、アプトスは、20万の料金で左右それぞれ3本ずつ糸を埋め込みます。さらに、下顎部に追加することはありますが、基本的にスレッドリフトは、手術というより処置ですからさらに追加していくのはどうかと思います。ケーブルリフトは、顔面中央部(法令線を薄くする)、ブローのリフト部、フェイスラインの引き上げ部およびネックの引き上げ部と4部位できます。
ところで、一般的にフェイスリフトと言われているものは、ロアーリフトです。これは、側頭部から耳前および耳の後部を切開してホホのタルミを改善するものです。法令線への効果はあまりありません。従って、ロアーリフトの対象になる年齢は40代後半以後のホホのタルミによって’ブルドッグ状’になった年齢です。よく日本では、若返り手術イコールフェイスリフト(ロアーリフト)が行われていますが、間違いです。30代半ば以降の若返りはホホの上部(顔面中部)の若返りが必要です。この部位を引き上げるのが、ミッドリフトです。
しかし、ミッドリフトは、若返り効果が良いことおよび傷が側頭部の髪の中でわからないことで非常にいい手術ですが、ダウンタイムが10日から2週間程あります。ロアーリフトの腫れは軽度です。
以上のように若返り手術および処置はいくつかあります。患者様の年齢・若返り度合い・ダウンタイムがどれくらいかによって決定すべきものと思います。よく最近は、切らないフェイスリフトといって高周波による治療を行っているクリニックがありますが、まったくフェイスリフトの効果はありません。これは、美肌治療の器械です。また、スレッドリフトもリフト効果はありますが、本格的な手術に比べて弱くなります。過大広告をしているクリニックがありますが、そうしたところは、スレッドリフトしかしていないと思います。 |